ますぶちみなこ

「世界をもっと、なめらかに。」フリーランスのイラストレーター。イラスト制作・エッセイの執筆依頼などお待ちしております。|オフィシャルサイト👉 http://www.hapticweb.org/

スーパーウーマンじゃなくていい

「あなたはお姉ちゃんだから〜」
下に兄弟ができると「兄」「姉」の役割を親や周囲に意識させられるということを聞くことがある。でも、わたしはそんなことを言われた記憶が全くない。それなのに「わたしはお姉ちゃんだから、しっかりしなきゃ」となぜか小さいながらに真剣に思っていた。

本当は誰かに「お姉ちゃん」を意識させられることがあったのではないかと思うくらい、それはわたしの中で絶対的な感覚だった。だけど、久

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あれはアメリカだった

美術の専門学校生活をしていたとき、驚くことばかりの日々だった。様々な境遇の人が集まるところは今までの小中高と同じだけれど、専門学校は全くもって違う場所だった。

同じ専攻の男の子が、ある日、透明のビニールのリュックをしょって登校してきた。リュックにはバナナ1本だけが入っていて、まるで彼本人がアートみたいだと思った。

また他の子も、どんな天候であってもいつも下駄を履いて過ごしていた。「アスファルト

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中学生の夏、初めての嬉し涙

「ああこのままわたしのソフトテニスへ費やした時間は無駄になってしまうのかな」という気持ちが頭を掠めることが増えてきた中学2年生の頃。

わたしは小学校3年生から地域のテニスクラブに所属していて、大会にも出ていた。中学校に入学して「テニスをやってみたい!」というチームメイトの子達よりは、技術的にかなりアドバンテージがある状態だった。顧問の先生からも、先輩からも、「あの子は活躍するんだろうな」と期待さ

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すべてをなおしてよ

毎週50分通っているカウンセリングは、時間が決められていて、その中でしか話すことができない。あとで「あのことも話せばよかったな」と思ったり、1回の治療でスッキリするところまでたどり着かなかったりする。

一度「この部屋ではなんでも話せるけれど、この部屋を出たらひとりの30代女性として振る舞わないといけないのがつらいです。ずっとここにいるか、自分の精神相応の年齢の振る舞いをして生きたい」とカウンセラ

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溺れる日々

10年以上、精神科の薬を飲んでいるといろいろなことがあるものだ。処方の内容は色々変わっているけど、期間と総量は結構なものになっていると思う。

ずっと困っている目の見えづらさはいくつかの病院で診察を受け、どこでも「精神科の薬の副作用でしょうね」と、これ以上ここでは何もできないと告げられた。

そこで精神科の主治医と相談して減らせそうな薬から減らしていっていたのだけれど、調整を任せられた薬は急に減ら

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とってもハッピーです!!ありがとうございます(^ω^)
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道筋になってくれよ

2018年の頭くらいにはじめてブリーチをした。ある大事な撮影があって、もう遺影になってもいいよ!って言えるような写真を撮ってもらいたいとすら思ったときに、やっとブリーチを頼む勇気が出た。

遺影にしたいくらいの機会なら腹をくくるしかない。「髪いたむぅ〜」なんて言ってる場合でもない。もともと大して真面目にヘアケアだってしてなかったんだし。

一度、義実家の方の親戚と会うときにビビって黒に戻したことは

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