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Twitterで待ってるわ

自分のアカウントで、ある人を何年も待っていた。

出会ったのは、確かまだiPhoneが出たばかりの頃。3GSを購入してTwitter専用機にするくらいハマっていた。その人とつながった経緯は今となっては覚えていない。Twitterあるあるな話だ。わたしはその人を慕って「姉さん」と呼んでいた。

姉さんとわたしはそれぞれ近況をたくさんツイートした。リプライで延々おしゃべりをしていると「お前らもう会って話せよw」と共通のフォロワーさんに言われる始末。

でも「いつか会いたいねぇ」なんて言っているうちに、姉さんは突然Twitterから消えてしまった。


何があったのかもわからない。他に連絡を取る方法もない。元気でいることを祈りながらも、姉さんとおしゃべりをする日常が消えてしまって寂しかった。

だから、わたしはTwitterで待つことにした。

ユーザー同士のしがらみも増え、アカウントを消してしまおうかと思ったことも何度かあった。でもそのたびに「もし姉さんがまたTwitterに帰って来たときに、わたしのアカウントが残っていればまたつながれるかもしれない」と僅かな希望を持ってアカウントを守った。そして、Twitterはわたしにとって待ち合わせ場所になった。来るかも分からない人との待ち合わせ。


何年か過ぎて、待ち人は今年の夏、ひょっこり新しいアカウントで現れた。

新規フォロワー通知を見ると、アイコンがとあるゲームのキャラクター。それは姉さんとわたしの共通の話題だったものだ。気になって何度かホームを覗きにいくと、ある日こんなツイートがされていた。

「ますこさんとはまたお話したいんだよなあ。もう覚えてないかもしれないけど。」

震える胸を抑えながら勇気を出してリプライを送った。

「違ったらすみません、それもしかしてわたしのことですか…?」

すぐにリプライが来て、やはり姉さんだと知る。また長いリプライを延々と続けて、姉さんがTwitterをおやすみしていた事情などを聞いたりした。本当に泣きそうな気持ちで、再会を喜び合った。見慣れたタイムラインが全然違ったものに見えた。

よくSNSは「場」と言われるけれど、わたしにとってTwitterは長く「待ち合わせ場所」だった。待ち人だった姉さんとは再会を果たして、また今もたくさんリプライを飛ばし合っている。

今のわたしのTwitterは「部屋」だ。絵を描いたり文章を書いたりしては飾る。訪れてくれた人とお茶を飲み、おやつをつまんで、おしゃべりをする。ずっと待っていた姉さんとそうやって過ごせるようになったから、わたしの部屋は「待ち合わせ場所」じゃなくなった。そんなことをしみじみときどき語り合い、またリプライが長くなる。また会えて、よかったなあ。本当に。

SNS上で起こったことで今年いちばん嬉しかったことを書きました!待ち合わせできてよかったなあ。先日リアル対面も果たせました!

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人生を生き直す長い旅をしています。お返しは何もできないかもしれませんが、旅のおともにいただけたらとてもありがたいです。

きっと生きて会えますように
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Minako Masubuchi / Artist

Artist, JPN / Artist, JPN 視覚と音楽や文章、感覚全てを使って日本の生きづらさを突き抜けたい https://instagram.com/minakomasubuchi_jpn
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