春に

お昼過ぎに、窓からの暖かい日差しで目が覚めた。月曜日からなぜか体調をまた崩し、それまでの不眠は解決したものの、今度は過眠に陥っていた。

精神疾患に加えてひどい花粉症も持っているので、服薬のために食事をとらなければいけない。大して空腹でもないし、準備するのも億劫なのだけど。

トーストを焼き、牛乳をマグカップに注いで電子レンジで温める。その隙にお手洗いに向かい、せめてできるだけ効率的に動こうとした。

マーマレードジャムを塗ったトーストをほおばり、カフェオレを飲みながら、今日初めてスマホを見る。時間はもう14時過ぎだ。なんとかしないといけないことがいくつかあって、対応できていない自分にため息をつく。でも、ふと窓際のレースカーテンを見ると日の光に透けて美しくて、最近めっきり触っていなかったカメラを取り出す。

桜柄のマグカップを撮ったら、なんだか少し嬉しい気持ちになった。

わたしはお昼ご飯の残りを食べきると、いつものお出かけセットの準備をして、いつもは入れないそのカメラもバッグに入れた。向かう場所はいつものカフェだ。週末着ていたコートは暑そうだったので、トレンチを羽織った。

---

道中、名前の分からない小さな白い花がたくさん咲いているところを撮ったり、つぼみが入り混じった木蓮を撮った。明るい写真が好きなので、好きな写真が撮れそうな道をカメラと共に歩くのは楽しかった。

そうして、今、何日?何曜日?色々大丈夫?な状態だったときから、少しだけ現実との誤差が減っていった。

---

わたしは布団の中でずっと、自分の状態のことがわからず、困惑していた。あの時と似ている。小学校2年生で3ヶ月ほどの登校拒否をしたときのこと。母や周囲の人は学校に行きたがらないわたしの「原因」を探そうとした。原因がわかれば対処もしやすいからだろう。だけどわたしには、決定的な「原因」は何もなかった。

どこかがすごく痛かったりするわけでもなく、気分は悪いのだけど胃腸などに関連するものでもない。いじめを受けていたわけでもなかった。それでも頑なに学校に行きたくないと主張していたわたしは、母をどれだけ困らせただろうか。

その後の中学〜高校〜専門学校〜の中でも一緒だった。身体中を襲う倦怠感は、小学校からずっとうまく説明できない。

---

9日に関東で春一番が吹いたことをラジオで知った。3.11の当日は、黙祷すらできなかった。それでも、春に。春になった。どんな人でも気分が明るくなるのが(花粉症はいやだけれども)春のすごいところだと思う。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

読んでくださってありがとうございます^^ もしよろしければ、今後も元気に活動を続けるためにサポートをいただけるととっても嬉しいです(^ω^)!

何か心に残ったら嬉しいです〜!
32
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。