「ポジティブ」にならねばと思って、気づいていなかったこと

ずっと「ポジティブ」に憧れて、もはや「ポジティブにならねば」という呪いのようになっていた。

いつも些細なことで落ち込んだり悲しくなったり気分が荒れる自分を「弱いなあ」と思っていたし、気持ちを切り替えられないのがいやだった。書店に行けば「ポジティブが勝つ!」というニュアンスの本が並び、かと思えば「ネガティブでもありのままのあなたでいいんだよ」という本も見かけて混乱する。

こういう体験、もしかしたらわたしだけじゃないんじゃないか、と思う。でも、どうしたらいいのか全く分からなかった。

最近、少しヒントのようなものが見えた気がしているので、まとめてみようと思う。わたしは3年ほど毎週カウンセリングを受けている。その中で、ポジティブでもネガティブでもなく、少し生きやすい自分を見つけつつある気がしている。

※この記事は個人の体験談です。何かを保証できるものではありませんので、ご自身に合った方法を探してみてくださいね。何かヒントになったら嬉しいです。


わたしは「怒ること」が苦手だった。

何か理不尽なことがあったとき、瞬間的に怒れる人がいる。周囲にいると迷惑に思ってしまうこともあるのだけど、羨ましいと思う部分もあった。わたしは、例えば誰かに失礼なことを言われたときに一瞬、考えてしまう。

「あれっ、なんか失礼なことを言われている…?」

でも自分の思い過ごしかもしれないと、その場を荒らさないように取り繕う。というか、自分の気持ちを認識できないので、荒らすことすらできない。ただ少しの違和感を持ったまま相手と会話を終えて、だんだんと実感してくるのだ。

「やっぱり、さっきのはわたしに対する嫌味だ!」

だけど時すでに遅し、相手はもういない。わたしはモヤモヤした気持ちを抱えたまま、それを本人に言う勇気もなく、誰かまた別の人に話す。相手と向き合うことが怖いのだ。

相手に怒りを示すのは怖いことだと思っていた。

現状、まだ普段の生活でできるわけではないので「怒りを伝えること」への怖さはぬぐいきれていない。だけど、失礼なことを言われたなどで不快な思いをしたら、それを後から文字で送ることをしてでも、示したっていいのだ。

わたしは長い間「怒り(を含む負の感情)」との付き合い方が分からない。

小さな頃から、家族を含む周囲の環境で「怒り」と向き合って取り扱えた覚えがない。怒りを中心とした負の感情は、なんだか触ってはいけないもののようで、誰かが怒りを見せそうになると慌てて他の人がなだめたり、怒りそうになった当人が気持ちをぶつけまいとその場を去ったりする。

怒りっぽい人は周囲から敬遠されたし、喧嘩みたいになったら相手との関係が壊れてしまう。それだったらこの不快な気持ちをしまっておこうと、いつしかそれが癖になった。そうするとどんどん自分の「怒り」に鈍くなって、ますます自分の怒りに確信が持てなくなる。

そうなってくると「あれっ、今失礼なことを言われたような…?」ということがますます日常になっていった。

じゃあ、怒りを自分で認識して、示せるようになるにはどうしたらいいんだろう。

そのヒントのひとつは、信頼できる人の前で、自分の感じたことを正直に話していくことなのかと思う。

「愛着」という言葉がある。人が生育する上で欠かせないものだ。

人は成長の過程で、信頼できる養育者との愛着関係で育っていく。小さな子どもが、次はあのおもちゃで遊んでみよう・公園のあの遊具で遊んでみよう、と思えるのは、養育者という「安全基地」があるからだ。もし失敗したり怖い目にあっても、ここに帰って来れば大丈夫。そう思えると人は安心して生活できるようになる。

わたしの場合は、どうやら安全基地をうまく作れなかったみたいだ。

だから失敗に臆病になるし、怒りをうまく取り扱えなかった環境と合わさって、人に気持ちを伝えること、特に怒りを示すことが難しかったのだと思う。今は信頼できるカウンセラーさんと、少しずつその練習をしている。

そう、わたしは長い間、自分の感情を無下に扱っていた。

ポジティブな人は負の感情を感じない、鉄人のような人だと思っていた。だけど、たぶん違う。自分の負の感情、弱さ、嫌いなところ、そういうものもしっかりと抱えていて把握しているから、元気でいられるんじゃないかと思う。ポジティブになろうと必死だった頃を否定するわけではなく、ただ、わたしは根っこに気づいていなかった。

「ネガティブでいいんだよ」「ありのままでいいんだよ」という本で見かける話は「負の感情の取り扱いについて」だったのだと今やっと気づく。

まず、今の自分の正直な気持ちを感じ取ること。必要があれば、適切に伝えて自分の中で気持ちを腐らせないこと。そうしてはじめて、「ありのままの」自分になれるのかもしれない。

だから、無理にポジティブになろうと頑張る前に、安心できる場所をみつけて、少しずつ自分に気づいていくのが、きっと大切なんだと思う。


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個人的推薦、感情を適切に伝えるための本

オンラインカウンセリング
(わたしは対面で受けていますが、気になる方はオンラインもぜひ)


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