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わたしはスパイだから仕方ない

「わたし、イラストレーターなんですけどね。ちょっとね、危ないというか、まあそういう仕事もしてまして。いや、スパイとかじゃないですよ!やだーやめてくださいよおーwww」

ごく稀に、勘のいい人にわたしがスパイではないかと怪しまれたらこう返している。あえて”下手な風”の演技をする。その方が逆に「あっこいつバカだから違うな」って思われるのである。まあ、わたしは優秀なスパイなのでこんなことは滅多にないし、煙に巻くのなんて朝飯前だ。

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☝️と、これはもちろん完全なロールプレイです。ご安心下さい。

ここのところまた不眠のサイクルに入ってしまったようで、なかなか堪える。今日も眠れていない。春先はほんとに毎日2〜3時間くらいしか睡眠が取れない日が確か2〜3ヶ月続いて、免疫が落ちて風邪を引いたり、突然泣き出したり、なんだかわけがわからない日々だった。

当時は本当につらくて、主治医にたくさん相談した。処方されている睡眠薬をキッチリ飲んでも全く効かないのだ。種類を変えてみようと提案されて試してもダメで、自分でも自律神経のことなど色々調べて試したりもした。

わたしなりに調べた自律神経の切り替え法について話し、これで良くなりませんかね〜みたいなことをふらふらしながら主治医に言ってみたら、こんなことを言われた。

「あなたに処方してる薬はね、健康な人が飲んだら即倒れるように眠っちゃうくらいの強さですよ。自律神経を整えるのは大切だけど、その次元ではないね」

他の処方薬も含めて、保険適用内ギリギリとも聞いて、そんな量で眠れないなんて…となかなかに絶望した。

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眠れないのはつらいものだ。健康な人だってそうだし、わたしの場合は特に睡眠不足は深刻な問題だ。双極性障害Ⅱ型という持病の性質のため、眠れないのはかなり危険なサインである。

それでも、しっかり薬を飲んでから、0時ごろにはなるべく布団に入る。それでもなかなか眠れなかったり、眠れてもすぐ起きてしまう。

限界だーーー!と思って仲の良い友達(海外に住んでいるので相手は日中)に愚痴ってみた。薬こんなに強いの飲んでるのにーーーと主治医の説明を交えて伝えたら、友達はこう言った。

「ロシアのスパイみたいやん」

不覚にも笑った。確かにスパイは厳しい任務を遂行するのだから、睡眠薬くらいでは眠らないのだ。おそらく薬への耐性を上げる特殊な訓練も受けるのだろう。そうか、スパイか…と思ったらなんだか笑えたし、ホッとした。

眠らなきゃと思うほど眠れない、というのはよく聞く話かと思う。睡眠不足が続くとますます強くなる。だから、「スパイだし仕方ないか」くらいのちょっと楽しい解釈をしてみるのは、わたしにとってはかなり有効かもしれない。

念のために補足しておくと、その友達は睡眠に限らずわたしがつらいときはいつも心配してくれている。そしてわたしはこういうジョークが好きだ。だからホッとしたのだけれど、こういうことを言われて余計につらくなる人もいると思うので、そのあたりは難しい。例えば好きなアロマの匂いを嗅ぐとか、ゆったりした音楽を聴くとか、人それぞれ合う方法は違うと思う。

できるだけ眠れるように工夫しても眠れないときはどうしてもある。眠りたいのは山々なのに、うまくいかない。波が小さくなるようにしたいと努力はしているけれど、たまには「まあ仕方ないかな」くらいでもいいのかもしれない。

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そんなわけで、自分はスパイだと思い込むことでやり過ごしてみようと思う。任務中にスタンガンを食らうかもしれないので、リアル・キルアこと櫻本さんのように電気耐性も鍛えなければならない。


ところで、下の画像をみるとわたしが銃の扱いに手慣れているように見えるかもしれませんが、まあなんていうんですかね、映画の見過ぎとかじゃないですかね?うんうん、そういうのありますよね。


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Minako Masubuchi / Artist

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