見出し画像

「好きになってごめんね」

気づけば、わたしはいつも謝っていた。

「忙しいよね、ごめんね」
「こんな暗い話、しちゃってごめんね」
「重たいよね、ごめんね」

謝るくらいなら最初からそんなことしなければいい、言わなければいい。それでもどうしても自分を止められないことを申し訳なく思っていることだけは伝えたくて、わたしは謝るのがクセになっていった。

謝れば何をしてもいいと思っていたつもりもなかったけれど、ほんとうにどうしようもなくて、ひたすら混乱していた。

親身に話を聞いてくれてもらったアドバイスに応えられない自分。同じことをいつまでもぐるぐると悩み続けてしまう自分。

そして「この人ならわたしをた助けてくれるかもしれない」と期待してしまったとき、すごく重たい気持ちを投げかけてしまう自分。

友人関係であっても、恋愛関係であっても、適度な愛情表現ができない、その失敗を繰り返した。


好きな人が「自分のことを少しでも好きでいてくれる」と思うと舞い上がって更に期待し、その期待に相手が応えてくれない出来事が起こると、悲しい気持ちが止まらなくなり、ひたすら混乱を続けたのち、いつも謝っていた。

「好きになってごめんね」「わたしのせいだよね」

本来、誰かを好きになることはとても素敵なことなはずだ。

なのにどうしてわたしの気持ちはこんなにも重く、汚く、ドロドロとしているんだろう。


どんなに軽いタッチで伝えようと思ってもうまくできないし、我慢を重ねて心の中に膿がたまるばかり。それは突然爆発して、相手や自分に向けられ、無理な要求をして通らずに勝手に悲しんだり、自分のことが嫌いな気持ちがどんどんと肥大していく。


「好きになってごめんね」なんて言いたくなかった。


「好きだよ」と、ただそれを言うだけで、相手も自分も満たされればよかったのに。


この文章はここまでで全てです〜!もし気に入ってくれた方は100円チャリン、スキ、コメント、サポートなどいただけると喜びます!

この続きをみるには

この続き:0文字

「好きになってごめんね」

Minako Masubuchi / Artist

100円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

人生を生き直す長い旅をしています。お返しは何もできないかもしれませんが、旅のおともにいただけたらとてもありがたいです。

きっと生きて会えますように
14

Minako Masubuchi / Artist

Artist, JPN / Artist, JPN 視覚と音楽や文章、感覚全てを使って日本の生きづらさを突き抜けたい https://instagram.com/minakomasubuchi_jpn
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。