時には昔の

触れると、うっすらとホコリを被っていた。小さな紙袋に入って化粧品の棚の奥にしまわれているだけの瓶だ。

その瓶は2年前くらいに奮発して買った香水だった。わたしは気分をガラッと変えたい時は香りを変えることが多いので、その流れで手に入れた1つだった。なのに、のちにまた気分を変えたくなり使わなくなってしまった。

欲しい香水のイメージはいつも決まっている。だけどその香水を選んだときは、特に気分が違ったのだろうか。調律の狂ったピアノのように、ラを押すと他の人にはずいぶん違うイメージに感じられたみたいだった。

「さっき、あんたと同じ香水の匂いの女の人とすれ違ったよ」

友達からドラマみたいなLINEが来て思わず笑いそうになってしまった。その友達は「香りって意外と覚えてるもんなんだね。思わず振り返って自分でもびっくりしたわ」と言っていた。そして彼女の言う女の人のファッションやすれ違った場所を聞いて、自分がこの香水をつけてなりたい自分とはずいぶん違うと気づく。ラの音も、他の鍵盤も、全部たぶん狂っている。

そんな香りを、今久々に纏っている。普段使っている香水は2種類くらいあって、いつもどちらかで満足するのだけど、今日はわざわざ棚の奥にある昔の香りに手を伸ばした。妙なこともあるものだ。

今日も特に何かがあるわけでもない、ここ最近でのいつも通りの1日である。今もいつも通りスタバで英語の勉強を一通り終えて、最近よく聴くあいみょんを聴きながらこれを書いている。なんとなく気分を変えたい日というものは誰にでもあると思う。それはいつも突然やってくるから、できるだけ調律できるよう、柔軟でいれたらいいなと思う。

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