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変われないことを強さに変える三井寿。キャラクターから学ぶもの

マンガの名作・スラムダンクの人気キャラクターの一人、三井寿(ミッチー)。彼は中学生時代スーパースターだったけれども膝の故障をきっかけにバスケをやめてしまい、いわゆる不良時代を過ごした後に再びバスケに取り組むという経歴を持つ。

「ますこさん(わたし)ってミッチーっぽいよね」。そんなことをつい先日に言われた。

話は昨日 #非公式note夏祭り で行われた、佐伯ポインティくんの「バズる会社員のつくり方」の内容につながる。ユニークな話で大盛況だった中で特に印象的に感じたのは、「自分の発信の仕方にマンガやアニメのキャラクター設定を与える」ということだった。「ミッチーっぽい」とわたしに言ってくれたのは、ポインティくんが話すキャラ設定について知っていた、共通の友人・うすいよしきくんだった。うすいくんの発言を思い浮かべながら講演を聞いて、キャラクター設定の納得度はますます強くなった。

人間は多面性を持っている。だけど、すべての面で発信するのは難しくもあり、シンプルな強さが出しにくく覚えられづらい。そこで、自分の発信にキャラクター性を持たせると発信に統一感が出るそうだ。キャラクターには言うことと言わないことが明確にある。たとえばワンピースのルフィは仲間思いだから宴の誘いを断らない。そんな風に発言や行動の基準がつけやすい。

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わたしが「それっぽい」と言われたスラムダンクの三井は、バスケから離れたことに後悔を抱えながら荒れていたとき、恩人・安西先生に再会する。そしてかの有名な名言「安西先生、バスケがしたいです」というセリフを言う。その言葉は彼の中に眠っていながら、きっと呼び起こすことが怖くて深く眠らせていた気持ちだ。しかしそこで再挑戦を決めた後は、後悔を振り切るように再びバスケに熱中していく。

他人から、三井とわたしが重なって見えたのは似たように過去への後悔を抱えているからだと思う。三井と内容は違うものの、わたしは会社員時代に心地よく働くことができず、転職を繰り返して迷走を重ねていた。そこにはメンタルヘルスの問題があって、「あの時もっとうまくできていれば」という後悔は今も消えない。

三井も同様だ。膝を傷めてバスケの道から外れ、いわゆる不良の友達と過ごしていた。中学生時代スーパースターだった三井に憧れを抱いていた他校の選手が、変わった彼を見て驚くシーンがある。後に再戦を交えた時に「お前が無駄な時間を過ごしていた間、俺は努力していた」と挑発までしてくる。三井はスーパースターだった中学生時代、簡単な相手すぎてその彼を覚えていなかった。その相手に、体力が落ちた三井は敵わない。似たような形で過去を悔やむ描写が何度も出てくる。

彼はさまざまな経験をしながら、過去を埋めるかのようにストイックに努力するようになる。過去のことを幾度となく思い出し、「今の自分は成長できているのか?」と自分自身に問いかけながら。

それでも、どんなに努力しても三井寿は完全には変わることができないだろう。それは諦めではなく、むしろ「変われないこと」が彼の新しい強さだからだ。

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よく「挫折を知っている人は強い」といったことが言われることがある。バネにできるよね、くらいのニュアンスなのだろう。だけど、バネは強い力でぐっと押さないとその跳ね返す力を発揮しない。自分の後悔をバネと捉えられず、いらないものとして捨てたいと思うことだってあるだろう。

それでも、後悔を抱えて生きていくしかない。本人にとってはもちろん不本意で、できればもっとスムーズに生きていきたいに違いないと思う。わたしもできれば会社員時代に華々しいキャリアを積み、満を辞して独立、といったことを夢見ていた。だけど実際は全く違った形になって今に至る。現れる形は三井とは真逆で、ひきこもりのようにエネルギーが内に向かっていたけれど、きっと抱えていた気持ちは似ている。自分への失望や諦めがそこには深く大きく横たわっていた。

絶対にわたしも完全には変われない。特に過去のことはどうすることもできない。そして「後悔する過去を強さに変えること」は今のわたしのエネルギーだからだ。過去を消すのではなく、抱えて力につなげていきたい。

「ミッチーっぽい」と言われて妙に納得がいったのは、わたしはSNSでよく過去の自分が苦しんだことを書くからだと思う。過去の自分との変化が実感できたら、それも書く。そして「あの頃があったから今がある」というニュアンスで発信することが多い。

過去を悔しがる気持ちはどうしても持ってしまうものだし、それを消すことはできない。でも、きっとそれもどうしようもなく自分なのだ。どうしようもない部分を強さにできたら、それは本当の強さなんじゃないだろうか。

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Twitterは仕事の営業ツールとして使っているので、SNSで発信の取捨選択はだいぶするようになった。佐伯ポインティくんの講演ではそのあたりの話も出ていて、共感できるところが多かった。そこに、わたしは三井のキャラクター性を強めれたらいいのだと思う。ただ、三井とは違った自分の面の売りもあるので、もう1人くらい自分にフィットするキャラを探すのも面白そうだ。

もし、キャラクターを決めたいと思った時は、自分で決めようとすると憧れなどの主観も入ってしまうそうだ。なので、近しい人に聞いてみると自分についての理解も深まって発信の仕方が変わるかもしれない。

自分をシンプルに捉えさせてくれるものがキャラクターだと考えるとすると、わたしを三井だと言ってもらえたのは嬉しかった。

完全には変われない。それが、三井を通してすんなり理解できた、「わたしの強み」だから。

これを読んでくれたあなたは、自分がどんなキャラクターに似ていると思いますか?よかったら、家族や友達に聞いてみてくださいね。


昨日のイベント #非公式note夏祭り ではグラレコもやらせてもらいました!今回掘り下げて書いたキャラクター性の部分につてはポイントだけまとめていますが、グラレコもぜひ!ハッシュタグに参加したみなさんのツイートがたくさんあって為になるのでそちらをぜひ!

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追記:「書く基礎体力をつけたい」と思って始めた毎日のnote更新が今日でちょうど60日になりました。

頻度を減らしてクオリティを上げる方向に変えようか迷いましたが、頻度は落とさずに編集の視点を育てて書き続けます。これからもよろしくお願いします!


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人生を生き直す長い旅をしています。お返しは何もできないかもしれませんが、旅のおともにいただけたらとてもありがたいです。

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Minako Masubuchi / Artist

Artist, JPN / Artist, JPN 視覚と音楽や文章、感覚全てを使って日本の生きづらさを突き抜けたい https://instagram.com/minakomasubuchi_jpn

何度も読み返したい素敵な文章の数々vol.10

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