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猫だって気を使ってるのかも

2011年の夏、当時働いていたアルバイト先の店長から「捨て猫を飼えないか」と聞かれ家にやってきたのが今も一緒に暮らす私の愛猫だ。

当時は一軒家の実家で猫が生後1ヵ月半位の頃から何年か暮らした。その後、わたしが結婚することになり猫をわたしの新居に連れて行くと告げた時、両親はとても寂しがった。父親はもともと犬派だったし、母親に至っては動物自体があまり好きではなかったので、その反応が意外でびっくりしたのを覚えている。両親なりに可愛がってくれていたのだと気づいた。

そして夫と暮らす中でも驚いたのは、夫の猫への可愛がり方だ。「可愛いねー可愛いねー」と猫の頭をなでまくるし抱っこもするし、とにかく積極的に可愛がっている。わたしは物心ついた時から猫が大好きで、その性質も知っているつもりでいた。猫の気分屋な部分が好きだったし、「猫は自分が甘やかされたい時にしか甘えてこない」と聞いていた。だから飼い始めた時からあまり積極的に撫でたり抱っこしたりする事はなかった。猫が夫の愛情表現に対して最初はもしかしたら驚いたのかもしれないけれど、今は受け入れているように見える。

猫は、細身の夫の膝の上に座りたがったり、夫が寝ているとすぐそばで添い寝したりしている。その一方でわたしに対しては足にすり寄ってきたり、おでこを擦り付けて「撫でろ」みたいにしてくる事はあるものの.夫への行動とは違うことも多い。

わたしはそもそも愛情表現をすることがあまり得意ではないほうだと思うし、もしかしたら猫に対してもそうだったのかもしれない。気まぐれな猫に合わせているつもりが実は猫の方がわたしに合わせていてくれたんだと思うようになった。

住んでいる家の決まりで多頭飼いをすることができず猫がひとりぼっちで過ごす時間も多いので寂しがらせてしまっていることも多いのではないかと思う。でもその中で出来る限り楽しく生活してほしいといろいろ工夫しているつもりだ。

猫が好きなところで毎日気ままに過ごしていたり、暑い夏に冷たい床で転がっている姿を見たりすることでなんだかリラックスした気持ちになれる。

うちの猫は性格なのか、1匹で過ごしているせいなのか、普段ほとんど鳴かない。だけどわたしたちがトイレやお風呂に入っている時、扉の向こうで鳴くようになった。少し前にTwitterで知ったのだけれども、これはいつも同じ空間にいる飼い主が見えなくなって心配しての行動らしい。いつもわたしに無関心だと思っていた猫がそんなふうに思っていたようだと知ってすごく嬉しかった。

来月、うちの猫が8歳の誕生日を迎える。

もともと野良猫なのではっきりした誕生日は分かっていない。だからわたしはずっと「初めて家に来た日」を誕生日として毎年祝ってきた。いつもキャットフードしかあげないようにしているので、誕生日はささやかながらウェットフードをあげる。ものすごい勢いで食べるので、今年もそれが見られるのが楽しみだ。そしてこれからも元気においしいご飯を食べて欲しい。

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Minako Masubuchi / Artist

Artist, JPN 視覚と音楽や文章、感覚全てを使って日本の生きづらさを突き抜けたい https://instagram.com/minakomasubuchi_jpn

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