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ポイント親子

年末年始やお盆で家族が集まると、亡くなった父方のおばあちゃんの話になることが多い。

「元気な人だったから、もっと長生きしただろうにね」そんな話と一緒に何度も母が笑いながら話すことが他にもある。

「あたしはね、一人目におばあちゃんそっくりの娘(わたし)を産んだから、おばあちゃんのポイントがっつり稼いだのよ〜!二人目はおばあちゃんの家の近くで産んで、またポイント稼いだの〜!」

お酒を飲みながら無邪気に笑って話す母の姿を何十回見ただろうか。最近までずっと、この話を聞いても「なるほどねーやるじゃん」みたいにわたしも笑って応えていて、特に何も思っていなかった。

でも、ポイントって何だ?と、最近思い始めた。


母は遠く九州から関東に嫁いできた。そのときに「自分の母親とは距離があるから物理的に頼れない。夫の母親(おばあちゃん)に頼れるように仲良くなろう」と決意をしたのだそうだ。その話も何回も聞いた。だから、おばあちゃんからポイントを稼ぎたかったらしい。

ポイント。なんだかモヤモヤする表現だ、と今やっと違和感をおぼえる。もちろん母も父もとても真面目にわたしを育ててくれたし、たくさん大変なことがあったのよ、というちょっとした冗談のつもりなんだろう。

でも、なんだか母と会うことに気が重くなっている。離れて暮らしてからもしょっちゅう会っていたのに、母を避けるようになった。年末年始に帰るのも迷ったくらいだ。

もし、この重さを、一緒に住んでいた頃に無意識に感じていたとしたら。それは心も体も重かっただろう。納得だ。


わたしは、誰かのポイントのために自分の選択をしたり、それを自分の子どもに話したりすることはしたくないと思う。

母が隣であれこれ冗談を言って笑い、豪華な料理をみんなでつつく、目の前の幸せな光景から意識が遠のく。わたしの居場所は、もうずっとここじゃなかった。

大好きだった母と離れたいと思うなんて考えられなかった。だけど、自分がすり減ってしまう場所にはもういられない。やっと少しずつ、粘土を足すように自分に元気を足してきたのだから。

今回は志乃さんのブログを読んで、ああわかるところたくさんあるなあ…と思って久しぶりにしっかりと母のことを書いてみました。
志乃さんのブログはこちら👉 毒親に優しくしたくて苦しい娘たちへ

リアクションいつも喜んでます!ありがとうございます〜(^ω^)

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👉 悩みを転がして一緒に遊ぼうよ

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Minako Masubuchi / Artist

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