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Coccoは言えたのだろうか

「ねえ言って ちゃんと言って わたしに聞こえるように 大きな声で もう泣かないでいいように」

この歌詞ではじまる、Coccoの「焼け野が原」は前から好きだったけれど、最近、特に胸をえぐるように響いてくる。

(これはショートバージョンなので、ぜひ曲全部を聴いて欲しい。PVが素敵でこれにしてしまった)

毎日毎日、わたしはこの曲を飽きもせずエンドレスリピートしている。他人が書いた歌詞だと思えない。わたしの気持ちを書いてもらった気がするくらい、心を掴んで離さない。

Coccoはこの曲の中で、繰り返し叫ぶように訴える。愛してくれ、届くように愛してくれ、と。

「抱いて ちゃんと抱いて この体に残るように 強い力で もう泣かないでいいように どこまでもいけるような気がしてた でも寒くてとても寒くて歩けないよ」

愛して欲しい。でもただ愛してもらうだけでは不十分なのだ、足りないのだ。届いてこないのだ。体に染み渡っていかないのだ。

だから「わたしに聞こえるように」ちゃんと言ってほしいし、「この体に残るように」抱いて欲しいのだろう。

全部わたしの気持ちだ。ねえ、お願いだからわたしに届くように愛してください。わたしは受け取る機能か器か、その両方がぶっ壊れているらしく、受け取ることができない。でももっと愛してくれなんて言えない。それも受け取れないかもしれないし、どう言って欲しいか、どうして欲しいかわたし自身がわからないのだから。

「わたしが消えれば楽になるんでしょう?」

もうどうしようもなくて、愛して欲しいけど欲しいほどには愛してもらえないってどうしようもなくわかっている。だから誰にも愛してくれと言えないし、それはわがままだから、わたしはわがままを言ってはいけないから言えないし、求められない。愛してもらえないなら消えてしまいたい、そうしたら確実にまわりの人たちは楽になるのだから。

でも死を通さず消えてしまうことなんてできない。心が寒くて寒くて仕方ない。目の前に広がるのは愛情の水が全く染み渡らない焼け野が原なのに、どうしてこんなに寒くて仕方ないんだろう。

Coccoはこの曲をかいて、愛する人に言えたのだろうか。「愛して欲しい」って。わたしはそれを聞いてみたい。


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Coccoは言えたのだろうか

Minako Masubuchi / Artist

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Minako Masubuchi / Artist

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