猫を撫でることにした

物心ついた頃から大好きだった猫。

ずっとアパート暮らしの実家では飼えないと諦めていたけど、様々な偶然が重なって生後1ヶ月半ほどのよろよろした子猫がやってきた。準備が十分ではなかったし、思った以上に子猫が小さくて、棚の下に入られたときは焦った。

ボロボロだった毛並みも、月齢に合ったご飯をしっかり食べさせるとツヤツヤふわふわになった。子猫は飛び跳ねるように目をきらきらさせて家の中を小さな足音で駆け回り、とにかくヤンチャでやかましい。バイトを掛け持ちしながらイラストの仕事をしていたわたしは子猫のじゃれっぷりに仕事ができず、お手上げ状態だった。

猫がそこにいるのが当たり前になって、7年すぎた。

今、住んでいる家に引っ越してからは、人が家に戻ると転がって甘えるようになった。昔はなかった習慣だ。それでも、わたしはいつも適当に撫でていた。

池も凍りそうな冬。

わたしは調子を崩し、寝室で寝込むことも増えた。猫はいつも通り暖かいところで眠っている。

眠りながら、頭の中はちっとも休まらない。あの仕事どうしよう、あの人に連絡しなきゃ、あれも、これも。

それでも夜に近づくと少し気分が楽になってきて、リビングのソファで寝息を立てる猫を見て少し安心する。少しだけ、撫でる。

こうして猫と過ごしてみると、わたしが憧れていた「猫との生活」とはずいぶん違うなと思う。思ったより、何倍も、何十倍も猫は自由で、こちらのことなど気にしない。

でも最近みたいにわたしが調子を崩していても、猫が同じ調子で眠ったり、カリカリを食べる姿に、癒される…とは少し違うけれど、なんだかいいなと思う。

だから、猫を撫でることにした。今年のまとめ記事を書きたかったのに、こんな記事を書いてしまうから、不思議なもので。

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