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愛猫の誕生日に、電車に揺られて

外出はやっぱり嫌いだ。頭がガンガンする。

帰宅ラッシュの時間帯だなんてすっかり忘れていて、乗った電車は混んでいて、ショートパンツを履いた金髪の女がスマホに必死に打ち込んでいる。目的地は近くて遠い。

「ショートパンツ」「金髪」で変わっていると思われるだろうか?正解だけど不正解。どっちも30代で身につけたものだ。「個性的に見せたかったり、身体に自信があるの?」それも正解で不正解である。

わたしは自分の全てに自信がない。ショートパンツを履く30代は珍しい?金髪でも?ああわたしの顔は日本人顔だしね、じゃあ外国人がよく薄着で歩いているのは、なんであれはオッケーなの?


ショートパンツは汗っかきでアトピー持ちのわたしには気楽な服装なのだけど、ただ「露出している=セックスアピール」と思われても仕方ないのは分かる。

ごく稀にわたしに声をかけてくる男性がいるけど、本当に稀だから「なぜ声をかけたいと思ったのか」だけ聞いてみたいと思う。渋谷でバンバンナンパしてそうな男性じゃなく、ごく普通の見かけに見える男性だからだ。その人はたくさんエクスキューズを並べて「さっきすれ違ったんですけど勧誘とか怪しいのじゃないです、でも振り返って声をかけないと一生後悔すると思って」とか言う。一体わたしから何を感じたのか。わたしはその期待に応えられないので、左薬指の指輪を見せて断る。理由だけ聞きたいなんて失礼の極みだろうし。

「変わったあなたを見て『前の方が良かった』と言う人は本当の友達じゃない。ただ妬んで、足を引っ張ろうとしているだけ」 

みたいな話をダイエットやらスピリチュアルやらの本で見かける。キレイになるとか、本当の自分になるとか、そういう文脈でポジティブな意味合いで使われるけれど、同じようで逆の現象が自分にも起こっている。

本は片付けまくっているし、あんなに愛用していたSNSもつらくなってきてしまった。わたしは「武装して道化していた自分」から「ボロボロで自分も人も傷つける自分」に変化しているからだ。もっと丁度いい塩梅でできたらいいのに、それもできない。道化してたくさんの人を騙していたのはわたしだ。


格好だけで言うなら、人と違った格好をしたいのは、自分が嫌いだから。「制服」は最たるものだった。みんなと同じ服装をしたら、嫌でもわたしのコンプレックスが浮き彫りになる。スカートを短くしないとダサいよ、みたいな空気感でも脚を出したくなかった。

中学や高校でもそんな感じなのに、親に聞いたら幼稚園の時にもわたしは制服を拒否していたらしい。親は困って、おばあちゃんに電話すると「好きな格好で連れて行って、幼稚園で制服に着替えさせてもらえばいいじゃない」と言ってもらい、そうしてもらったら少なくとも幼稚園には行ったらしい。でも、制服だか自分の服だかに、洗濯で紛れた弟の下着が入っていて、誰かに笑われないように慌てて隠したのを覚えている。


親によく言われたことで今も心がけていることがある。本当にそうだなと最近ますます思う。

「あなたはいつも頭で考えすぎるんだから、体も動かしてバランスを取りなさい」

目的地はもうすぐ。少し体を動かす場所に行くから、大丈夫。


珍しく記事のタイトルも画像も決まらないけど、どうしたもんかな。まあ、適当に。


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人生を生き直す長い旅をしています。お返しは何もできないかもしれませんが、旅のおともにいただけたらとてもありがたいです。

きっと生きて会えますように
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Minako Masubuchi / Artist

Artist, JPN / 何が出るかな何が出るかな / 生きづらさの末に精神障害診断 / 4歳くらいからピアノ10年、学生時代は体育と英語が得意、数学ダメだけど証明問題は好き https://instagram.com/minakomasubuchi_jpn
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